JR東日本「SLぐんま みなかみ・よこかわ」7月運転 4日間以外の指定席は発売見合わせ

JR東日本は、蒸気機関車(SL)を連結した観光列車「SLぐんま」を2021年7月に運転します。
(2021年6月10日 「碓氷峠鉄道文化むら」からイベント開催の告知がありましたので一部修正しました。)

上越線津久田駅〜岩本駅間を走行するJR東日本「SLぐんま みなかみ」D51型498号機(実生の桃/写真AC)
上越線津久田駅〜岩本駅間を走行するJR東日本「SLぐんま みなかみ」D51型498号機(実生の桃/写真AC)

「SLぐんま」は、群馬の雄大な自然に囲まれながら、SLが煙を上げながら力強く走ることで人気の列車です。高崎駅を起点として水上駅までの快速「SLぐんま みなかみ」、横川駅までの快速「SL/ELぐんま よこかわ」などが運行されています。

新型コロナウイルスの影響による最近の利用状況を踏まえ、夏の臨時列車の運転期間(2021年7月1日(木)〜9月30日(木))のうち、一部の列車のみ指定席の発売が行われます(時刻表と運転日カレンダーは下表を参照)。冊子の大型時刻表(6月号)などに夏の臨時列車が掲載されていますが、「SLぐんま」については7月の4日間に運転される8本の列車を除いて指定席の発売が見合わされます。

7月3日(土)・17日(土)は、上越線の高崎駅〜水上駅間で運行されます。水上駅にはSLの方向を変える転車台(ターンテーブル)があるため、往路・復路ともSLが先頭に連結され客車をけん引します。1921年(大正10年)7月1日に新前橋駅〜渋川駅間が開業してから100周年を迎えることを記念して、7月3日(土)の往路は快速「新前橋~渋川百周年記念号」の列車名で運転されます。新前橋駅および渋川駅ではSLの運転時刻にあわせて出発式が行われるほか、地元の自治体や団体などの協力による各種イベントが開催される予定です。

7月10日(土)・18日(日)は、信越本線の高崎駅〜横川駅間で運行されます。往路または復路のいずれかは電気機関車(EL)がけん引し、最後部にSLが連結されます。このうち7月10日(土)については、快速「EL/SL横川ナイトパーク」として夕方から夜間にかけて運転され、一味違った列車旅を楽しめます。この運転にあわせ、横川駅が最寄りの「碓氷峠鉄道文化むら」では、7月10日(土)限定で開園時間を20:00(最終入園19:30)まで延長する夜間営業イベント「横川ナイトパーク」が開催されます。

上記の運転日において、SLは「デゴイチ」の愛称で親しまれているD51型498号機が運用されます。客車は12系5両編成(ラウンジカー設置なし)で、全車指定席のため乗車券(「青春18きっぷ」などを含む)のほかに指定席券が必要です。指定席券は乗車日の1か月前午前10時からインターネット予約サービス「えきねっと」および、主な駅のみどりの窓口等で発売されます。

【時刻表で解説】JR東日本 「SLぐんま」 2021年7月〜9月運転

JR東日本は、発売を見合わせている列車の指定席について、利用動向や社会情勢を踏まえ、発売開始するかどうかを改めて告知すると説明しています。